FX本日は『 Wecan 合同会社ワンアップ 』について取り上げたいと思います。
こんにちわ管理人のピリカです。
先に申し上げておくと、情報商材サイトに出品されたり、ネット上に掲載される無料オファーで本当に稼げるものは、ほぼ0です。
何故なら販売者の立場に立って考えるとわかりますが、本当に稼げるのであればわざわざ時間と労力とお金を割いて立派なランディングページを作って販売などしませんよね。
無料オファーの案件にしても、アフィリエイト目的の可能性がとても高いです。
まずはその考えに立って商材を検証していきましょう。
Wecan 合同会社ワンアップ の概要
ランディングページの内容
- 場所、時間不問、パソコン不要、スマホだけでOK
- アプリにすべてお任せ
- 登録作業後は完全ノータッチ一切作業がいらない
- 100名以上が利用開始から現在まで結果を出し続けているモバイルアプリ
- 利用者全員が半年以内に月収30万円を達成中!!
- 今なら200名限定!!無料申し込みでWecanを即日プレゼント!
といった内容になっています。スマホだけでOK、アプリに全て任せていれば、半年以内に月収30万円を達成、とかなり景気のいい文言が並んでいますね。
こういったセールスコピーだけを鵜呑みにしていてはいけません。
必ず裏側にあるものをしっかりと検証してから判断を下していきましょう。
特定商取引法に基づく表記
運営会社 | 合同会社ワンアップ |
運営責任者 | 記載なし |
所在地 | 神奈川県横浜市戸塚区品濃町549-6 |
電話番号 | 記載なし |
メールアドレス | [email protected] |
URL | https://info-oneup.com/wecan_appli1line/ |
特定商取引法において、インターネット上での取引きには、必ず事業者名、代表者名、住所、連絡先などの表記が義務つけられております。表記のない場合は規約違反を犯しているという認識が必要です。
運営責任者の名前、電場番号の記載がありません。そして、メールアドレスは無料で誰でも取得が可能なGmailです。この時点でかなり怪しい案件であることが分かりますね。
仮に無料で提供するという理由で、責任者の名前や電話番号を出さないのであったとしても、不誠実な印象はぬぐえませんし、そんな人物(誰かわかりませんが)が提供するオファーは微妙です。
やっつけ仕事なのか
この特商法の杜撰な記載事項を見る限り、今回のオファーをどのような気持ちで作ったのかがうっすらと透けて見えてきそうな感じがします(苦笑)
後で詳述しますが、FXの自動売買システムだと思います。こんな会社が作ったシステムで果たして勝てるのかどうか甚だ疑問です。
Wecan の実体
『Wecan』のランディングページを詳しく見ていくと、どうやらFXの自動売買システムだという事がわかります。
FXで登録後に何もしないで利益を出すという事は、自動売買システムしかありません。
ランディングページに記載されているこちらの画像は、FXの口座を公開する「MyFxbook」というサイトです。
1か月で資金が倍増していますね。ただし、1か月だけの履歴を見せられても、本当に稼ぎ続ける事ができるシステムなのかは判断できません。たまたま相場に合致していた可能性もあるからです。
また、私の自己紹介ページに書きましたが、私は以前投資したファンドが「MyFxbook」でトレード履歴を公開していたため信用したという過去があります。
しかし、後になってわかった事ですが、この「MyFxbook」も絶対の信頼はおけないのです。
「MyFxbook 偽造」で検索をしてみてください。
とても多くのサイトで検証してくれています。
稼ぐことは出来ないシステム
そもそも、本当に稼ぎ続ける事が出来るシステムを、無料で提供するなんてことをしますでしょうか?
システムを開発するには、相当な検証時間とプログラミングの労力が必要です。自身でプログラミングが出来ない場合は、業者に頼んでシステムを開発してもらうためそれなりの金額が必要です。
そうして、出来上がったシステムを無料で提供する側の立場になって考えてみましょう。
私だったら、本当に稼げるシステムが出来たらのならば、一人こっそりと使います。
責任者の名前もわからないような、システムは使いたくないですね。
高額なバックエンド商材の可能性
この手のパターンは、後になってより精度の高いシステムを使うためには、高額な使用料が必要といってきたり、違うバージョンの勧誘などを行ってくる可能性が高いです。
また、そうでなくても、システムを使うためには、特定の証券口座の開設が条件であることがほとんどです。
これは、IBという仕組みで口座を開設した方がトレードを行うたびに、キャッシュバック報酬が入る仕組みです。
つまり、投資者が勝とうが負けようが報酬が入るため、杜撰なシステムを提供する事がほとんどです。
具体的には、ナンピン、マーチン戦略と呼ばれるシステムです。
分からないかたは、「FX ナンピン マーチン 戦略」と検索してみてください。
必ず最後に破綻する仕組みになっています。
住所を検索してみる
マンションですね。部屋番号が記載されていないのが気になります。
特商法の記載事項に、責任者の名前もなければ電話番号の記載もなし、メールアドレスは無料で取得できるGmailと三拍子そろったところに、住所もマンションの部屋番号の記載なしです。
法人で検索をしてみる
合同会社ワンアップで検索をしてみると、以下のページに同じ住所の会社がヒットしました。
ただし、代表者の名前は記載がなくわからずじまいですね。
引用:全国法人データベース
実績が皆無
FXの自動売買システムであるのならば、必ず5年以上の正確なバックテストデータと1年以上の正確なフォワード実績データが必要です。
それが無いというのは、その情報を出せば稼げないとバレてしまうからです。
この点を頭に入れておけば、FXのシステムの案件はほとんどがダメなオファーだと気づけます。
口コミ
口コミ検索してみても良い口コミは見当たりませんでした。本当に稼げるものであれば、それなりの人数の方が利用して利益を出しているはずです。
そうなれば、ネット上に良い口コミが上がっていもおかしくありません。
それが皆無となると、推して知るべしといったところでしょうか(苦笑)
どうやって見分けるのか?
情報商材やネット上の副業情報の中には本当に稼げる情報もあると思います。
しかし残念ながら、全く稼げないどころか高額のバックエンド商材を買わされてしまう事もあります。それでも本当に稼げればいいのですが、決して稼げることはないんですね。
私が経験者なので自信をもって言えます(苦笑)
ネット上にある本物の情報を手に入れるのは難しいかも知れませんが、稼げない情報をスルーするスキルは結構簡単に身に付きます。
それは、セールスコピーに書かれている事の「リアルな実績データ」があるのかないのかだけを徹底的に調べる事です。
ここに注目するだけで、まずはダメな商材をスルーする事ができます。
それに加えて、特定商取引法の記載事項の有無の確認を加えていくといいと思います。
Wecan のまとめ
ここまで検証して参りましたが、こちらの商材をおすすめすることはできません。
以下に理由をまとめます。
- 特商法に不備がある、メールアドレスが無料のもの
- FXのシステムと判断できるが、しっかりとした実績データが皆無
- 代表者の名前がないので誰が作った分からないシステム
- ほったらかしで利益が出ると謳っているので、このシステムはほぼ間違いなくマーチン戦略
- ナンピン・マーチン戦略は必ず最後に破綻する
- 高額なバックエンド商材の可能性、またはキャッシュバック狙いの可能性大
FX自動売買システムに興味を持ち始めると、必ず通る道が「ナンピン・マーチン戦略」です。
私もそうでした。(苦笑)
初心者の方がナンピン・マーチン戦略に魅力を感じてしまうのは、その勝率の高さと収益曲線の綺麗な右肩上がりですね。
しかし、投資を行う以上、必ずリスクが存在します。
高い勝率と綺麗な右肩上がりの収益曲線を引き換えに、裏側では相当なリスクを取っているのです。
それは、一発で全財産が吹き飛ぶほどのリスクです。
それは、明日やってくるかもしれませんが、半年、1年後かもしれません。
全く読めませんが、最後に必ず全てが吹き飛んでしまうのが「ナンピン・マーチン戦略」です。
バックテストデータも綺麗に勝っている部分だけを切り抜けばいくらでもいいシステムというアピールができます。
悪いことは言いませんので、FX自動売買システムを使う際は、「ナンピン・マーチン戦略」はやめましょう。
それでは本日はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
管理人ピリカ