本日は資産の自動運用『 Fallet(ファレット) 』について取り上げたいと思います。
こんにちわ管理人のピリカです。
先に申し上げておくと、情報商材サイトに出品されたり、ネット上に掲載されるオファーで本当に稼げるものは、ほぼ0です。
何故なら販売者の立場に立って考えるとわかりますが、本当に稼げるのであればわざわざ時間と労力とお金を割いて立派なランディングページを作って販売などしませんよね。
無料オファーの案件にしても、アフィリエイト目的の可能性がとても高いです。
まずはその考えに立って商材を検証していきましょう。
ちなみに、私もかなり多くの情報商材にお金を使ってきた過去があり、そして最後には壮大な金融詐欺でお金を失った経験があります。(泣)
そのエピソードはプロフィールにまとめていますので、良かったらご覧ください。
Fallet(ファレット)の概要
Fallet(ファレット)は自動で資産運用をしてくれるシステムのようです。
毎日24時間、人工知能が自動で資産運用をしてくれて、エントリー後は完全放置で安定した利益を手に入れる事が出来るとのこと。
しかし、自動で資産を運用してくれると言いながら、エントリーは自分で行わないといけないようですね。
トレーダーは既にAIに置き換えられていて、ゴールドマンサックスではトレーダーがわずかに2人になっています。
運用は既にコンピューターが行う時代になっていて、そんな時代にマッチした運用システムがこのFallet(ファレット)だと謳っています。
人工知能を搭載したこのFallet(ファレット)は勝率が驚異の96.37%です。
そんな運用が誰でも簡単にボタンを一つ押せば、安定な運用、確実に利益のリターンを得られると謳っています。
登録は無料でメールアドレスを送信するだけ、しかも今なら期間限定で、軍資金も10万円プレゼントしてくれるようですよ。
ここまでランディングページの概要を確認してきましたが、いくつか気になる点があります。
- AIシステムが無料で使えて軍資金の10万円もプレゼントして運営は儲かるの?
- 資産を自動運用するAIシステムなのに、何故利用者がエントリーをしなくてはいけないのか?
- 人工知能搭載のシステムなんて一般人がおいそれと手に入るものなのか?
普通に考えると、勝率96%以上の優秀なシステムを利用できるならば、有料だとしてもおかしくありません。
それが、無料で利用できるどころか、逆に10万円の軍資金をもらえるなんておかしな話しですね。
資産を運用するという事は、なんらかの相場に投資をするはずですが、ランディングページではどういった市場に投資をするのか説明はありません。
また、システムについての肝心な詳細なデータ等も一切記載がありません。
ついつい、高勝率のシステムを無料で利用出来て、しかも軍資金までもらえるといった広告文句に乗せられがちですが、冷静に見極めていく必要があります。
特定商取引法に基づく表記
販売会社 | DREAMDREAM JAPAN COMPANY |
販売責任者 | TAKASHI SAITO |
所在地 | NAN FUNG TOWER, 88 CONNAUGHT ROAD CENTRAL |
電話番号 | 記載なし |
メールアドレス | Fallet@fallet_official.com |
URL | http://auto-fallet.com/ |
特定商取引法において、インターネットを利用した通信販売などを行う際は、事業者名、代表者名、住所、連絡先などの表記が義務つけられております。表記のない場合は規約違反を犯しているという認識が必要です。
ランディングページには特商法の表記がありませんでしたが、メールアドレスを登録した後に送られてくる別ページに記載がありました。
登録をしなければ特商法の表記を確認が出来ないのは頂けませんね。
しかも、電話番号の記載がありません。何かトラブルがあった際に電話で連絡が出来ずにとても不安です。
また、特定商取引法とは消費者を守るための法律です。記載がしっかりしているからと言って、稼げる案件という事にはなりませんが、少なくとも表記がしっかりしていない案件は信頼度が著しく低くなりますので要注意です。
住所を検索してみた
特商法の表記に記載されている住所は香港でした。
住所を検索してみるとレンタルオフィスである事が判明します。
海外を拠点にしている会社で、しかもレンタルオフィスで運営しているとなると、本当に運営実態があるのかどうか疑わしいですね。
Fallet(ファレット)の実態
それでは、実際に登録をして中身を確認していきましょう。
メールアドレスを登録すると、返信がありそちらに掲載されているURLをクリックするとシステム受け取り画面が表示されてパスワードも掲載されています。
ちなみに、内容を確認すると軍資金10万円のうち最初に使えるのは1万円だけで、稼働報告をしないと残りの9万円はゲットできない仕様のようです。
この稼働報告をLINE担当者の佐々木という人物に連絡しなければいけないので、結局LINEにも登録をする必要があります。
また、獲得した利益は全額出金が可能!ただし、100万円以上になったらとのことです。
本当に100万円も出金が出来るのでしょうか?ここまで私は1円もお金を出していませんよ。
登録したメールアドレスと送られてきたパスワードを入力してログインしてみると、ビットコイン/米ドルや米ドル/円のチャートが表示されました。
ここでビジネスモデルが判明しましたね。
Fallet(ファレット)はシステムを利用してFX取引をするようです。
稼働報告は行っていないので、残高は1万円となっています。
システムSTARTのボタンをクリックする度に資金が増えていきます。
ちなみに、この取引画面が出てくるまでの間、どこかの証券会社に口座開設をしたという事はありません。
FX取引をされた事のある方であれば、すぐにわかると思いますが、FX取引を行うためには必ず証券会社に口座を開設してからでないと取引することはできません。
つまりこのFallet(ファレット)の取引画面は独自のものという事です。これは、明らかにプログラムされたデモトレードですね。
ボタンを押せば必ず勝てるようにプログラムされているのでしょう。
このFallet(ファレット)と同じような仕組みで資金運用と謳い、デモトレードだった案件を過去に検証しました。


高額なバックエンド商材が控えている可能性がある
過去に検証した案件でも、最初はシステムを無料で利用させて資金を増やしておきながら、いざ出金するとなると、本番システムの利用料を要求するといった事がありました。
今回のFallet(ファレット)についても仕組みが同じことから、後々高額な手数料を要求される可能性が否定できません。
しかも、その手数料を支払ったとして、利益を出金できる保証はありません。
また、会社が海外にあるため日本の法律が適用されず、出金トラブルなどが発生した際はお金を取り戻すことは不可能に近いでしょう。
無登録業者である
運営会社である、DREAMDREAM JAPAN COMPANYは金融庁に登録はされていませんでした。
たとえ、海外に住所がある業者であったとしても、日本に居住している方に対して、金融商品取引を行う場合には、金融商品取引法が適用され登録することが義務づけられています。
以前から、海外無登録業者による投資案件のトラブルが多発しています。登録業者なのかどうかについては、金融庁のHPで確認できます。
また、国民生活センターに相談してみるのもいいです。
とにかく、自分ひとりで判断しないように常に注意をしましょう。
口コミ
さて、実際にFallet(ファレット)を利用している方はどれくらいいるのかわかりませんが、利用者の方のリアルな口コミがあればとても参考になりますね。
しかし、いくら検索してみても利用者と思われる方のリアルな口コミは見当たりませんでした。本当に稼げるものであれば、それなりの人数の方が利用して利益を出しているはずです。
そうなれば、ネット上に良い口コミが上がっていもおかしくありません。
逆に、批判的なサイトがとても多く検索にヒットしました。
うーん、どんな商材でも批判するサイトは存在しますが、良い口コミ見つからずに批判ばかりが目に付くとなると信用する事は中々厳しいものがありますね。
どうやって見分けるのか?
情報商材やネット上の副業情報の中には本当に稼げる情報もあると思います。
しかし残念ながら、全く稼げないどころか高額のバックエンド商材を買わされてしまう事もあります。それでも本当に稼げればいいのですが、決して稼げることはないんですね。
私が経験者なので自信をもって言えます(苦笑)
ネット上にある本物の情報を手に入れるのは難しいかも知れませんが、稼げない情報をスルーするスキルは結構簡単に身に付きます。
それは、セールスコピーに書かれている事の「リアルな実績データ」があるのかないのかだけを徹底的に調べる事です。
ここに注目するだけで、まずはダメな商材をスルーする事ができます。
それに加えて、特定商取引法の記載事項の有無の確認を加えていくといいと思います。
Fallet(ファレット) のまとめ
ここまで検証して参りましたが、こちらの商材をおすすめすることはできません。
以下に理由をまとめます。
- 特商法の表記が不十分で信用度が低い
- 会社の拠点が海外でありレンタルオフィスであり信用度低い
- システムに関して実績データなどの客観的なデータが無い
- FX取引画面が明らかに独自のものでデモトレードの可能性が高い
- 高額なバックエンド商材や手数料を要求される可能性がある
そもそも、AIを搭載したシステムなんてそう簡単に世の中に出回ることはありません。
AIを利用した運用システムは確かに近年注目されていて、大きなファンドが多額の費用をかけてシステムを開発しているのです。
残念ながら、こんなネットのオファーで誰でも無料で利用できるようなシステムがAIを搭載しているとは到底考えられません。
そもそも、デモトレードで実際の運用をしていないことが判明しましたので、このFallet(ファレット)がAIを搭載した運用システムである可能性は限りなくゼロに近いです。
無料で勝率の高い優秀なシステムを使えるという甘い言葉に惑わされていては何度でも同じようなオファーにハマってしまいますので注意しましょう。
それでは本日はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
管理人ピリカ