本日は『 仮想通貨 MOCBTC 』について取り上げたいと思います。
こんにちわ管理人のピリカです。
最近では、コロナ禍の影響で人とのつながりが希薄になり、SNSを始める方がかなり多くなってきています。
コミュニケーションをとるツールとしてSNSは大変便利ではあります。しかし残念ながら、悪意をもっている人間もSNSの世界にはかなりの数が存在します。
そして、ロマンス詐欺というものがここ最近多発しているのです。
この手の詐欺被害にあわないためにも、とにかくSNSで知り合った人間から、儲け話や証券口座を開設して欲しいなどの誘いがあったらすぐにブロックをすることです。
相手は勧誘のプロです。やり取りをしているうちに、信じ込まされてしまい思いもよらず高額のお金を送金してしまったという事になりかねません。
そして、送金してから我に返っても時すでに遅しなのです。
MOCBTCの概要
ホームページの内容
仮想通貨取引ができるプラットフォームのようです。
日本語に対応してはいるものの、変な日本語が表示されています。明らかに中国系のサイトだということがわかりますね。
サイトの作りもとても安っぽく、人のお金を預かるという意識は全く感じられません。
以前レビューした案件にも似ているので、もしかすると同じグループが立ち上げたサイトなのかもしれません。

特定商取引法に基づく表記
販売会社 | MOCBTC GLOBAL |
---|---|
販売責任者 | 記載なし |
メールアドレス | [email protected] |
所在地 | 記載なし |
電話番号 | 記載なし |
URL | https://www.mocbtc.com/dist/#/ |
特定商取引法において、インターネット上での取引きには、必ず事業者名、代表者名、住所、連絡先などの表記が義務つけられております。表記のない場合は規約違反を犯しているという認識が必要です。
こらはひどいですね。販売責任者の名前、所在地、電話番号の記載がありません。しかも、仮想通貨を取引する会社なのに、メールアドレスが無料で取得できるGmailです。
こんな会社に資金を送付したら決して戻ってはこないと思った方がよいでしょう。
『MOCBTC』の実体
ここまでの検証だけでも、かなり怪しいと思います。
まだ表面に出てきていないだけで実際に被害にあわれている方も多くいる可能性が高く、この『MOCBTC』に限らず、仮想通貨やFXの海外口座を安易に開設することはやめましょう。
逃げるため
特商法の記載事項を確認してみると分かりますが、会社の住所や責任者の名前、電話番号は記載されていません。
唯一取れる連絡手段が、無料で取得できるGmailだけですので、最初から逃げる気満々でこのサイトを立ち上げている可能性があります。
無登録業者の可能性
たとえ、海外に住所がある業者であったとしても、日本に居住している方に対して、金融商品取引を行う場合には、金融商品取引法が適用され登録することが義務づけられています。
以前から、海外無登録業者による投資案件のトラブルが多発しています。登録業者なのかどうかについては、金融庁のHPで確認できます。
また、国民生活センターに相談してみるのもいいです。
とにかく、自分ひとりで判断しないように常に注意をしましょう。
口コミ
ネットの口コミを確認すると良い口コミが全く見当たりませんでした。
それどころか、「怪しい」「詐欺」「危険」などの批判的な口コミが目立ちます。
ロマンス詐欺の手口
この『MOCBTC』のホームページの杜撰なつくりからすると、SNSで誘導してくる人物もこの『MOCBTC』の関係者であると思った方がいいでしょう。
ある程度、資金を確保したら、また別のサイトを立ち上げて、同じようにSNSで勧誘をするといった事を繰り返している可能性が高いです。
SNSですから、新しいアカウントをつくれば同一人物が行っても表面上は別人を装う事はそう難しいことではありません。
国民生活センターでも注意喚起がされています。
出金は二度と出来ない
この手のパターンは、一度入金をしてしまうと、もう二度と出金は出来ないと思った方がいいでしょう。
たとえ、出金しようとしても、
- システムエラー
- 海外出金時のトラブル
- 出金するために高額の手数料がかかる
- 処理に時間がかかる
などの理由を付けて結局出金できることはありません。
たとえ、手数料を支払ったとしても出金されることはありません。
個人情報の流出の恐れ
無責任な会社が運営しているのですから、登録した個人情報を売買されて流出する可能性もあります。
そうなると、大量の迷惑メールが届いたり、別のロマンス詐欺に使われてしまったりする可能性があります。
相手は勧誘のプロです、あらゆるシチュエーションでも誘い文句に変えて、心の隙を突いてきます。
どんなにSNSで親しくなったとしても、安易に証券口座や仮想通貨取引口座の開設に応じることはしてはいけません。
『MOCBTC』のまとめ
ここまで検証して参りましたが、こちらの商材をおすすめすることはできません。
- 特商法の記載がほぼなし
- メールがGmail
- 無登録業者である
- ロマンス詐欺のために作られた可能性が高い
- 良い口コミが全くない
SNSで知り合った外国人から、口座開設を勧められた場合すぐに連絡先をブロックした方がいいでしょう。
相手は友達が欲しいと思っている人の気持ちを巧みに利用して懐に入り込んできます。
一度信用してしまうと中々断りづらいと思いますので、口座開設や儲け話が出てきた瞬間に有無も言わさずにブロックしてしまうことが賢明です。
ロマンス詐欺は年々増加傾向にあり、令和2年における全国の特殊詐欺の認知件数の合計はおよそ1万3500件、被害額は278億円に上ります。(警視庁より)
ロマンス詐欺で被害に会う方が一人でも減ってくれれば幸いです。
それでは本日はここまでです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
管理人ピリカ